VMware ESXiのプライベートクラウド環境を自作する【その1】

WEBチームの[twitter:@k2w4t4h]です。


ガラパゴス社では先日VMware ESXiによるプライベートクラウド環境を導入しました。

実はWEBチームのアルバイト5名のうち、デザイン担当を除く4人は自宅にプライベートクラウド環境を持っていたりして、かねてよりアルバイトからの要望であったのです。

しかし、会社というところでは「やってみたいから」では導入されませんので、最近まではローカルで開発、バージョン管理システムで共有が主だったのですが、最近のガラパゴス社の業務拡大に伴い、(技術者の自己満足の領域を超えて)必要になってきたので導入されました。わーい。


このVMware ESXiというのは、VMware PlayerやVMware Serverと異なり、ハイパーバイザー型の仮想マシンです。簡単に言えば、VMware PlayerやVMware ServerがOSをアプリケーションとして動かせるようにするソフトであるのに対して、VMware ESXiは複数のOSを同時起動できるブートローダーのようなものです。

・・・適当で申し訳ありません。


ガラパゴス社には、

「男の子ならパソコンぐらい自分で作れ」

という不文律があるのでデスクトップパソコンは買わないで作る人が多いです。

というわけで、今回も当然、プライベートクラウド環境を自作しました。


しかし、このVMware ESXiというやつ、対応するハードに少々癖があります。そこで、今からハードの選び方について書いていこうと思います。*1 *2

1.プロセッサ

IA32/AMD64系のプロセッサを新しく買う分には問題ないと思います。AtomのようなIn-OrderのCPUでも動いてしまうようです。まあ別にAtomだからといって、命令セットが違うわけではないですけど。

さて、何をお勧めするかなのですが、お金があるならXeonOpteronサーバー向けCPUをお勧めします。

ただし、これはあくまで性能面からの話であり、かなりの上級者でもない限り、サーバー向けCPUで自作するのはハードルが高いです。

私個人のプライベートクラウド環境はXeon E5520のデュアルCPUの環境ですが、結構作るのに苦労しました。


普通にお勧めできるのはAMD系プロセッサの4〜6コアかと思います。現在、AMD系のプロセッサはハイエンドでも価格が崩壊していますし、4コアでかなり消費電力が低いものもあります。ちなみに、私は自宅ではファイルサーバー+ルーターAMDの4コアの低消費電力モデルを使っています。

ただまあ、VMware ESXiとAMD系のCPUの相性は実はいまひとつで、C1EステートをBIOSでdisableにしておかないとインストールできなかったりして、省電力モデルがどこまで効果を発揮するかわからなかったりもします。


これらの4コアでも低消費電力モデルが存在したり、6コアが安かったりすることに加えて、AMD系のCPUをオススメする理由がもう1つあります。

コンシューマー向けのCPUがECCメモリ対応のコントローラーを内蔵していることです。

ECCメモリの解説はメモリのところでするとしまして、Intelのコンシューマー向けCPUはECCメモリに対応していないので、やっぱりコンシューマー向けCPUを使うならAMDの方がいいかなあという気がします。


そんなこんなな理由でガラパゴス社のプライベートクラウドマシンにはPhenomⅡ X6 1100Tを採用しています。


これは壮大に長くなりそうな予感なので、メモリ以降は次回に引き継ぎます。

*1:*PCパーツには相性というものがあり、このblog通りに部品を購入したからといって正常に動作するものではありません。

*2:*しかし、公式にVMware ESXiをサポートするPC・サーバーは多くありませんし、中々のお値段がします。